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駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。 コメントやリンクはいつでも大歓迎でお待ちしております!
2025.05.14,Wed
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2009.05.17,Sun

suruga shikawo です。
TVドラマ「ハゲタカ」を観ました。
もうすぐ映画化されます。
劇場に足を運ぶ予定なので、良い予習になりました。

<公式HP>
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/

<レビュー>
大抵のTVドラマは馬鹿にしてもよいが、TVドラマを侮ってはならないケースが稀にある。
やはり映画が好きならTVドラマもみるべきではないだろうか。
TVドラマはだいたいが陳腐である。
撮影も編集も時間がないから、とってだしの場合が多い。
しかし前提が陳腐であることを分かっていない人が多いために、フジの月9などは大作感を装った見るに堪えない駄作になってしまうのである。
月9なのかどうか知らないが、フジTVにありがちな、あの大仰な様式美にこだわったような移動撮影はなんとかならないものか。
そのくせ話が早急だからやたらゴチャゴチャしている。
更にMTV的なダサさが時々挟まれたりしていてそれもまた気分が悪くなる。
役者が皆スターなのが、また悲しかったりする。
要するにテレビドラマの制作にはB級映画の精神が必要なのだ。
だからぼくはB級映画を撮れる監督に月9ドラマの演出を手掛けて欲しいと思っている。

とは言うものの、TVドラマにもスケールの大きな傑作というのがごくまれにあって、例えばそれは今回観た「ハゲタカ」である。
しかしハゲタカはよくみると、ストーリーがダイナミズムに満ち溢れているだけで、演出や撮影自体はそんなに大袈裟ではない。
撮影などはむしろ手持ちが中心で結構雑である。
Yシャツで汗をかいている描写が多く、緊迫感とライブ感を演出している。
このややドキュメンタリーな感覚はフジTVにありがちな溝口健二失敗バージョンとは大きく異なり、好感が持てる。

フジTVの「離婚弁護士」はちょっと惜しい。
大袈裟なカメラワークがないけれども、弁護士事務所内のシーンになると手ブレがひどい上にカット割りが早すぎて気持ちが悪くなる。
早急すぎるのも問題なのである。
TVドラマは難しい。

で、「ハゲタカ」ですが、これはおすすめです。
傑作TVドラマです。
NHKは時折ホームランをかっ飛ばすので、侮れません。
ただ、この作品は映画で楽しめるのかどうか。
それが心配です。

★★★★★

 駿河シカヲ

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ひたすらに映画
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映画
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<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。

<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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