駿河シカヲです。
金融腐蝕列島「再生」を観ました。監督は佐藤純彌です。
<紹介サイト・あらすじ>
http://www.bs-tbs.co.jp/app/program_details/index/DRT0410400
あらすじ
協立銀行プロジェクト推進部副部長、竹中治夫(村上弘明)45歳。竹中は、ウミを出し切って地銀連合として再生を目指そうとする斎藤頭取(細川俊之)からの特命を受ける。その特命とは、鈴木会長(渡辺文雄)が過去に特別枠で融資をしていたノンバンク「産立ファイナンス」の、500億に及ぶ不良債権の処理だった。 一方、実権を握る鈴木会長は大手都銀との合併を画策していた。この合併で鈴木会長は自らの不正融資をももみ消そうと目論んでいた。竹中らによる産立ファイナンス」の内部調査で浮かび上がる鈴木会長と「闇社会」との癒着の構図…。そんな竹中の動きに「待った」をかけたのが、竹中と同期で、企画部の杉本勝彦(益岡徹)。杉本はエリートコースを突き進んで来た銀行マン。杉本は、竹中の動きを牽制するようにと鈴木会長派の佐藤常務(伊武雅刀)に命じられていた。杉本の制止を無視して産立ファイナンスの調査を続ける竹中に対して、容赦なく「闇」からの反撃が開始される。街宣車、竹中宅への銃撃、産立ファイナンス社長・松村の殺害と事態はエスカレート。追い詰められた斎藤頭取はやむなく総会屋の斡旋でヤクザとの手打ちを決意する。「鈴木会長を倒さなければ協立銀行に未来はない」と悟った竹中は自ら、癒着の温床になった協立銀行・船橋支店への異動を申し出た。一方杉本は、次の役員会で鈴木会長派が斎藤頭取を解任しようとしているという情報を掴む。竹中の捨て身の行動と、松村の死に心動かされた杉本は、「役員会で逆に鈴木会長を追放しよう」と竹中に申し出る。多数派工作に奔走する竹中と杉本。役員会は、一度は斎藤頭取派に軍配が上がったかに見えたが、鈴木会長の「斎藤はヤクザと会っていた」という爆弾発言で紛糾。逆に斉藤頭取の解任が決議される。しかし、竹中には公には出来ない最後の切り札があった。鈴木会長の不正融資の証拠が記されたマイクロフィルムを、殺された松村が竹中に郵送していたのであった。
<レビュー>
これは映画「金融腐蝕列島(呪縛)」の続編である。
原田眞人監督が手掛けた「呪縛」のほうは、傑作であった。
しかし、こちらははっきりいってガッカリである。
あれほど面白かった前作が何故これほどトーンダウンしてしまったのか。
原因のひとつは原田監督ではなかったことにあるのは間違いないが、「再生」が映画ではなくTVドラマとして作られたことが何より大きい。
ひょっとしたらこれは・・・と思ってはいたがメイキングを見るまでTVドラマだとは気付けずにいた。
騙されたと思ったけれど、冷静に考えればそれは仕方のないことである。
何百億単位で金が動く話なので、物語のスケールは相変わらずデカイが、恐ろしくこぢんまりとしている。
おっさんとおばさんしか観ないような二時間ドラマの哀愁に満ち溢れている。
まあこれはこれで、無駄では無かったろう。
経済ドラマは基本的に面白い。
映画として考えると、語るにおちぬ駄作であるけれども。
今度、高杉良の経済小説でも読んでみようかな。
★★★☆☆
駿河シカヲ
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。