駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。
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2009.03.31,Tue
駿河シカヲです。
仕事の都合で自宅ではなく三島市にて宿泊です。
妙にテンションあがります。
今回はくりぃむしちゅーの有田哲平氏の初監督作品「特典映像」です。
DVD作品です。
これを映画とカテゴライズするべきなのか分かりませんが、まあそのへんはどうでもいいのです。
総合レビューサイトなのです。
<「特典映像」スペシャルウェブサイト>
http://www.jvcmusic.co.jp/aritakantoku/
<レビュー>
いわゆる擬似ドキュメンタリーという形のコメディーである。
有田哲平が「左曲がりの甲虫」という映画の監督をするにあたり、有田監督がキャスト集めなどに奔走する姿を特典映像に収めた、という設定。
こういうのを観ると、やはりダウンタウンのガキ使いを思い出してしまう。
そう言えば松本人志の「大日本人」も擬似ドキュメンタリーであった。
では、順番にひとりずつとりあげてゆこう。
①矢作兼(おぎやはぎ)
おぎやはぎ矢作への出演交渉。
台本を見せると、アクションシーンを増やしたほうがいいとか、ストーリーについてあれこれ難癖をつけてくる。
うぜー。
②岡田圭右(ますだおかだ)
ますだおかだ岡田への出演交渉。
やたらとあれやこれやとギャランティーの保障に結びつけて言及してくる。
ケチで知られている岡田らしいなあ。
非常にやらしい。
けっこう笑った。
③山崎弘也(アンタッチャブル)
とあるフレンチレストランへのロケハン。
そこの店長(山崎)に、撮影で店を貸し出すと同時に、役者でもないのに本人が店長役で出演するものと誤解されて面倒くさいことになる。
上巻では一番笑った。
こらえきれずに有田氏が何度も笑っていた。
④清水ミチコ
子役オーディション会場。
過保護の母親(清水ミチコ)がオーディション中にも関わらず子供の横についてあれやこれや言ってくる。
こんな奴がいたらウザいな。
⑤劇団ひとり
主演女優との初顔合わせ。けれども女優のマネージャー(劇団ひとり)が合わせてくれない。
どう考えても楽屋の中にいるのに入らせてくれない。
マネージャーと女優があきらかにデキているのが面白い。
有田氏が実際に体験したのだろうか。
劇団ひとりが伝家の宝刀である泣きの演技を披露。
これは力技。
無理矢理笑わされた。
⑥堀内健(ネプチューン)
喫茶店にてカンヌ帰りのカメラマンと打ち合わせ。
しかし喫茶店のボーイ(堀内)にことごとく邪魔をされる。
まさにホリケンワールド。
アリケンコンビではいつも有田がツッコミになるしかない。
⑦大竹一樹(さまぁ~ず)
結局キャストが決まらないままクランクイン初日。
とりあえずオープニングショットだけを撮るためにロケ現場に。
しかし途中でロケ車が一般の乗用車にぶつけてしまう。
ロケ車の運転手(大竹)がかたくなに自分の非を認めず、日が暮れてしまう。
大竹なので普通に面白いが、大竹だったらもっと面白くてもいいはず。
⑧秋山竜次(ロバート)
日が暮れてロケ現場につくと、カメラマン(秋山)が待っていた。⑥で打ち合わせていたカメラマンはホリケンの一件に怒っておりてしまったので、代役である。
こいつが職人気質の堅物で、まためんどくさい。
秋山は変なキャラを演じるのが非常に上手いので笑える。
職人ぶっていて撮影がおそろしく下手糞なところにも笑った。
⑨上田晋也(くりぃむしちゅー)
ロケ地となる千葉県某市の有力者である市会議員(上田)への挨拶へ。
これは凄く良かった。
上田はかなりおおげさにデフォルメされた、いかにもワンマンな団塊モーレツ親父を演じているのだが、
それが仕事先の上司である課長に似ていた。
「~という部分で」を連発するところが似ていた。
⑩伊集院光
この回が最も秀逸。
配給会社の役員(伊集院)に呼び出された有田たちは、そこで驚愕の事実を告げられる・・・。
全巻において、MVPは間違いなく伊集院である。
別に伊集院より笑えるのはいくつもあったけれど、笑い以外の部分は伊集院が最後に全部持っていった感じ。
とにかく巧い。話が巧い。伊集院の真骨頂である。
この回で何故映画本編ではなく特典映像だけがリリースされてしまったのか、というのがすべて分かる。
以上です。
お笑いDVDとしてはすごく良い出来だと思います。
もの凄くユルいですが。
はじめは北野武や松本人志の流れで一流芸人有田が映画に挑戦する、という感じなのだが、いつの間にかグダグダになってゆくさまが如何にも有田っぽくていいなあと思います。
幻の本編である「左曲がりの甲虫」が観られる日は来るのだろうか・・・。
★★★☆☆
仕事の都合で自宅ではなく三島市にて宿泊です。
妙にテンションあがります。
今回はくりぃむしちゅーの有田哲平氏の初監督作品「特典映像」です。
DVD作品です。
これを映画とカテゴライズするべきなのか分かりませんが、まあそのへんはどうでもいいのです。
総合レビューサイトなのです。
<「特典映像」スペシャルウェブサイト>
http://www.jvcmusic.co.jp/aritakantoku/
<レビュー>
いわゆる擬似ドキュメンタリーという形のコメディーである。
有田哲平が「左曲がりの甲虫」という映画の監督をするにあたり、有田監督がキャスト集めなどに奔走する姿を特典映像に収めた、という設定。
こういうのを観ると、やはりダウンタウンのガキ使いを思い出してしまう。
そう言えば松本人志の「大日本人」も擬似ドキュメンタリーであった。
では、順番にひとりずつとりあげてゆこう。
①矢作兼(おぎやはぎ)
おぎやはぎ矢作への出演交渉。
台本を見せると、アクションシーンを増やしたほうがいいとか、ストーリーについてあれこれ難癖をつけてくる。
うぜー。
②岡田圭右(ますだおかだ)
ますだおかだ岡田への出演交渉。
やたらとあれやこれやとギャランティーの保障に結びつけて言及してくる。
ケチで知られている岡田らしいなあ。
非常にやらしい。
けっこう笑った。
③山崎弘也(アンタッチャブル)
とあるフレンチレストランへのロケハン。
そこの店長(山崎)に、撮影で店を貸し出すと同時に、役者でもないのに本人が店長役で出演するものと誤解されて面倒くさいことになる。
上巻では一番笑った。
こらえきれずに有田氏が何度も笑っていた。
④清水ミチコ
子役オーディション会場。
過保護の母親(清水ミチコ)がオーディション中にも関わらず子供の横についてあれやこれや言ってくる。
こんな奴がいたらウザいな。
⑤劇団ひとり
主演女優との初顔合わせ。けれども女優のマネージャー(劇団ひとり)が合わせてくれない。
どう考えても楽屋の中にいるのに入らせてくれない。
マネージャーと女優があきらかにデキているのが面白い。
有田氏が実際に体験したのだろうか。
劇団ひとりが伝家の宝刀である泣きの演技を披露。
これは力技。
無理矢理笑わされた。
⑥堀内健(ネプチューン)
喫茶店にてカンヌ帰りのカメラマンと打ち合わせ。
しかし喫茶店のボーイ(堀内)にことごとく邪魔をされる。
まさにホリケンワールド。
アリケンコンビではいつも有田がツッコミになるしかない。
⑦大竹一樹(さまぁ~ず)
結局キャストが決まらないままクランクイン初日。
とりあえずオープニングショットだけを撮るためにロケ現場に。
しかし途中でロケ車が一般の乗用車にぶつけてしまう。
ロケ車の運転手(大竹)がかたくなに自分の非を認めず、日が暮れてしまう。
大竹なので普通に面白いが、大竹だったらもっと面白くてもいいはず。
⑧秋山竜次(ロバート)
日が暮れてロケ現場につくと、カメラマン(秋山)が待っていた。⑥で打ち合わせていたカメラマンはホリケンの一件に怒っておりてしまったので、代役である。
こいつが職人気質の堅物で、まためんどくさい。
秋山は変なキャラを演じるのが非常に上手いので笑える。
職人ぶっていて撮影がおそろしく下手糞なところにも笑った。
⑨上田晋也(くりぃむしちゅー)
ロケ地となる千葉県某市の有力者である市会議員(上田)への挨拶へ。
これは凄く良かった。
上田はかなりおおげさにデフォルメされた、いかにもワンマンな団塊モーレツ親父を演じているのだが、
それが仕事先の上司である課長に似ていた。
「~という部分で」を連発するところが似ていた。
⑩伊集院光
この回が最も秀逸。
配給会社の役員(伊集院)に呼び出された有田たちは、そこで驚愕の事実を告げられる・・・。
全巻において、MVPは間違いなく伊集院である。
別に伊集院より笑えるのはいくつもあったけれど、笑い以外の部分は伊集院が最後に全部持っていった感じ。
とにかく巧い。話が巧い。伊集院の真骨頂である。
この回で何故映画本編ではなく特典映像だけがリリースされてしまったのか、というのがすべて分かる。
以上です。
お笑いDVDとしてはすごく良い出来だと思います。
もの凄くユルいですが。
はじめは北野武や松本人志の流れで一流芸人有田が映画に挑戦する、という感じなのだが、いつの間にかグダグダになってゆくさまが如何にも有田っぽくていいなあと思います。
幻の本編である「左曲がりの甲虫」が観られる日は来るのだろうか・・・。
★★★☆☆
駿河シカヲ
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HN:
駿河シカヲ & マダム葵
性別:
非公開
職業:
ひたすらに映画
趣味:
映画
自己紹介:
<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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