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駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。 コメントやリンクはいつでも大歓迎でお待ちしております!
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2009.03.31,Tue

茶ーっす。茶っちゃっ茶ーっす。
駿河シカヲです。
スティーヴン・スピルバーグの「激突!」を観ました。
助監督のジェームズ・ファーゴってたしかダーティハリーの何作目かで監督していたなあ。

<作品解説・詳細>
激突!(1972) - goo 映画
車を連転する人間なら少なからず経験する大型トラックの無謀運転ぶりを自ら体験しヒントに執筆したリチヤード・マチソンが、ハイウエイでのトラブルが殺意にまで発展する現代の恐怖をスリリングに描く。製作はジョージ・エクスタイン、監督はスティーヴン・スピルパーグ、原作・脚本はリチャード・マシスン、撮影はジャック・マータ、音楽はビリー・ゴールデンバーグ、編集はフランク・モリスが各々担当。出演はデニス・ウィーバー、ジャクリーヌ・スコット、エディ・ファイアーストーン、ルー・フリッゼル、ルシル・ベンソン、キャリー・ロフティンなど。

※ストーリーの結末が記載されているので注意!
デビッド・マン(デニス・ウィーバー)は、知人から借金を取りたてるために、高速伝いにカルフォルニア州を南に向っていた。その途中、40トンタンク・ローリーに道をはばまれたマンは、アクセルを踏んでタンク・ローリーを追い抜いた。これが事件の発端だった。タンク・ローリーは轟音をたてて抜きかえすとデビッドの車すれすれにまわり込み、再び前方をふさいだ。この無鉄砲な運転ぶりに腹を立てたデビッドはタンク・ローリーを追い抜き、スピードをあげてタンク・ローリーとの距離をできるだけあけようとした。数分後にデビッドはガソリン・スタンドで給油している間に妻(ジャクリーヌ・スコット)に電話し、昨晩議論したことについて話しあった。スタンドを発車して間もなく、例のタンク・ローリーがなおも追いかけてくるのに驚いた。やがてタンク・ローリーはデビッドの車を追い越し、スピードを落して道をふさぐ。こんなことをしていたのでは約束の時間に間にあわない。狭い先の見えないカーブにさしかかった時、運転手(キャリー・ロフティン)は手を振ってデビッドに追い越しをゆるす。彼が隣りのレーンに乗り入れ、角を曲がると、青いセダンが矢のように向ってくる。一瞬のうちにデビッドは元のレーンに車を戻し、数インチの差で対向車をかわす。デビッドは運転手が明らかに殺意を抱いていることに気づき茫然とする。ドライブ・インに入り、気をしずめたデビッドの眼は駐車場に止まっているタンク・ローリーに釘づけになった。運転手の顔は判らなかったが、こちらを向いてニヤニヤ笑っている男に喰ってかかった。だが一瞬殴りとばされたのはデビッドの方だった。再び旅は始まった。途中、悪路に車輪をとられたスクール・バスに合い、後から押したものの彼の車の馬力では動きそうになかった。ふと気がつくといつの間にかタンク・ローリーが迫ってぎていた。あわてて逃げだしたデビツドが、ふり返ると、タンク・ローリーがバスを押して道路に戻してやっているところだった。デビッドはその隙に目的地へと急ぐ。突然、踏切で列車の通過を待っていたデビッドの車にトラックが体当りをかけてきた。40トンの車に後から押されては、いくらプレーキを踏んでも乗用車は前に押しだされる。デビッドの車は徐徐に列車に近づいてゆく。間一髪で列車をやり過ごし、踏切から飛ぴだしたデピッドの車の横を、タンク・ローリーは何ごともなかったように走り去った。恐怖を感じたデビッドは、次のガソリン・スタンドで給油をすると、公衆電話で警察に通報しようとしたが、ボックスめがけてタンク・ローリーが飛び込んでくる始末だった。やがて、坂にかかり、デビッドドの車は白煙をふきあげながらスピードが落ちていった。以前、ラジエター・ホースを取りかえる必要があるといわれていたことを忘れていたのだ。もはやこのままでは走れない。このままでは確実に追いつかれる。デビッドは脇道にそれ、崖の一歩手前でタンク・ローリーを待ち構えた。数分後、タンク・ローリーはデピッドの車めがけて走ってきた。デビッドはタンク・ローリーめがけて車を走らせ激突寸前のところで飛びおりた。タンク・ローリーは、車と共に崖下に落ていった。

<レビュー>
ぼくが物心ついた頃にはすでにハリウッドを代表する巨匠だったスピルバーグ。
そして今でも映画界のトップを張っているスピルバーグ。
しかしそんな巨匠の最高傑作は、ぼくが生まれる約十年前に作られたこのデビュー作なのである。

話はいたってシンプル。
主人公の乗用車がタンクローリーを追い越したことをきっかけに、
終始タンクローリーに追い回されるという1つのネタだけで成り立っている。
それなのに最後まで飽きないで興奮するのだ。
ありとあらゆる手段をつかって魅せる、魅せる、魅せる。
タンクローリーの運転をしている人間の顔は、最後まで分からない。
不気味だ。
まるで怪物に追われている気分になる。
全体的に演出は派手ではなく、抑えめであり、そこが良い。
シンプル・イズ・ベストである。
ただ、B級なテイストのはずなのにそうなっていないのはスピルバーグの才能によるところなのだろうが、
穿った見方をすれば、ある意味ではB級に徹しきれない監督なのである。

ラストの崖におちてゆくタンクローリーはまさに恐竜だ。
スローモーションが非常に効いている。
ジョン・ウーの腐ったスローモーション(ジョン・ウーのスローモーションは犯罪的にダサい)よりもずっと効果的で、やはりスピルバーグは魅せることを分かっている。

確実に言えることは、緊張感や迫力を演出するのにCGもVFXも必要ないということ。
CGやVFXは映像に何かしらの違和感を演出する機能でしかなく、逆にそういった意味ではどんどん取り入れてもらいたい。
本来リアルでないのが映画なのだから、CGは面白い道具である。
関係ない話になった。

久しぶりにジョーズも観たくなった。
やっぱりスピルバーグは面白いなあ。

★★★★★

駿河シカヲ


 

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駿河シカヲ & マダム葵
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非公開
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ひたすらに映画
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映画
自己紹介:
<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。

<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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