駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。
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2009.01.08,Thu
駿河シカヲである。
滝田洋二郎「陰陽師」を観た。
<作品詳細・解説>
陰陽師(2001) - goo 映画
平安京を舞台に、陰陽師・安倍晴明の活躍を描く時代活劇。監督は「秘密」の滝田洋二郎。夢枕獏の原作を下敷きに、「催眠」の福田靖、夢枕獏、「難波金融伝ミナミの帝王 劇場版PARTⅣ 借金極道」の江良至が共同で脚本を執筆。撮影を「ekiden」の栢野直樹が担当している。主演は、映画初出演の野村萬斎と「LOVE SONG」の伊藤英明。第56回毎日映画コンクール録音賞、第44回ブルーリボン賞主演男優賞(野村萬斎)、ゴールデングロス賞銀賞、第25回日本アカデミー賞最優秀録音賞&新人俳優賞(野村萬斎)ほか(優秀主演男優賞(野村萬斎)、優秀助演女優賞(小泉今日子)、優秀監督賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀編集賞、優秀美術賞、優秀音楽賞)受賞作品。
※結末が書かれているので注意!
謀反の罪をかけられて憤死した弟・早良親王の怨霊によって封じられた長岡京を捨てた桓武天皇が平安京に遷都してから150年、だが未だ都には鬼たちが跋扈していた。そんな鬼や妖怪を秘術を使って鎮めるのが、陰陽師と呼ばれる者たちの役目。ある日、帝と左大臣・藤原師輔の娘・女御任子との間に産まれた親王・敦平が原因不明の病に侵された。右近衛府中将・藤原博雅に助けを求められた陰陽師・安倍晴明は、早良親王の塚を守る為、人魚の肉を喰らい永遠の命を授かった青音という不思議な女を連れ内裏に上がると、敦平の体内の邪気を青音に移して命を救った。実は、敦平に呪いをかけたのは陰陽頭の道尊。彼は、都転覆を企んでいたのだ。敦平親王暗殺に失敗した道尊が次に狙いをつけたのは、帝の寵愛を受ける任子に嫉妬する右大臣・藤原元方の娘・更衣祐姫。彼女の生成を操って帝と敦平親王の命を奪おうと言うのだ。だがそれもまた、星のお告げで都の守り人となり、不思議な友情で結ばれた晴明と博雅によって阻止されてしまう。そこで、道尊は遂に早良親王の塚を破壊するという強行手段に打って出ると、早良親王の怨霊を体内に吸収し宮廷を襲った。そんな彼の強大な力の前に、博雅が倒れてしまう。博雅の命を救うべく、青音の命を博雅に移す泰山府君の祭を行う晴明。果たして博雅は蘇り、早良親王の怨霊をも鎮めることに成功した晴明は、更に道尊を結界に封じ込め倒すのであった。
<レビュー>
大した映画ではない。
滝田洋二郎の作品で当たりがでたためしが無いので(「おくりびと」はまだみていない)、もともと期待はしていなかったが。
ただし、この映画で一点だけ語られるべき点がある。
それは、主役の阿部清明を演じた野村萬斎が、なかなかちょっとしたものだったということだ。
今回の野村萬斎は、かなりの当たり役であった。
顔つきや所作はいかにも平安貴族らしく、さすが伝統芸能のプロフェッショナルである。
特にすぐれていたのは、彼の陰陽術をとなえる際のささやきである。
これが非常に妖艶ですばらしかった。
また、陰陽術を使うときの指の仕草もきれいで、女性はうっとりするのだろうなあと思った。
対して酷いのは源博雅なる人物を演じた伊藤英明である。
野村萬斎と比べると、どうしようもなく大根なのである。
こういった役は妻夫木君あたりが適役であろう。
滝田洋二郎「陰陽師」を観た。
<作品詳細・解説>
陰陽師(2001) - goo 映画
平安京を舞台に、陰陽師・安倍晴明の活躍を描く時代活劇。監督は「秘密」の滝田洋二郎。夢枕獏の原作を下敷きに、「催眠」の福田靖、夢枕獏、「難波金融伝ミナミの帝王 劇場版PARTⅣ 借金極道」の江良至が共同で脚本を執筆。撮影を「ekiden」の栢野直樹が担当している。主演は、映画初出演の野村萬斎と「LOVE SONG」の伊藤英明。第56回毎日映画コンクール録音賞、第44回ブルーリボン賞主演男優賞(野村萬斎)、ゴールデングロス賞銀賞、第25回日本アカデミー賞最優秀録音賞&新人俳優賞(野村萬斎)ほか(優秀主演男優賞(野村萬斎)、優秀助演女優賞(小泉今日子)、優秀監督賞、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀編集賞、優秀美術賞、優秀音楽賞)受賞作品。
※結末が書かれているので注意!
謀反の罪をかけられて憤死した弟・早良親王の怨霊によって封じられた長岡京を捨てた桓武天皇が平安京に遷都してから150年、だが未だ都には鬼たちが跋扈していた。そんな鬼や妖怪を秘術を使って鎮めるのが、陰陽師と呼ばれる者たちの役目。ある日、帝と左大臣・藤原師輔の娘・女御任子との間に産まれた親王・敦平が原因不明の病に侵された。右近衛府中将・藤原博雅に助けを求められた陰陽師・安倍晴明は、早良親王の塚を守る為、人魚の肉を喰らい永遠の命を授かった青音という不思議な女を連れ内裏に上がると、敦平の体内の邪気を青音に移して命を救った。実は、敦平に呪いをかけたのは陰陽頭の道尊。彼は、都転覆を企んでいたのだ。敦平親王暗殺に失敗した道尊が次に狙いをつけたのは、帝の寵愛を受ける任子に嫉妬する右大臣・藤原元方の娘・更衣祐姫。彼女の生成を操って帝と敦平親王の命を奪おうと言うのだ。だがそれもまた、星のお告げで都の守り人となり、不思議な友情で結ばれた晴明と博雅によって阻止されてしまう。そこで、道尊は遂に早良親王の塚を破壊するという強行手段に打って出ると、早良親王の怨霊を体内に吸収し宮廷を襲った。そんな彼の強大な力の前に、博雅が倒れてしまう。博雅の命を救うべく、青音の命を博雅に移す泰山府君の祭を行う晴明。果たして博雅は蘇り、早良親王の怨霊をも鎮めることに成功した晴明は、更に道尊を結界に封じ込め倒すのであった。
<レビュー>
大した映画ではない。
滝田洋二郎の作品で当たりがでたためしが無いので(「おくりびと」はまだみていない)、もともと期待はしていなかったが。
ただし、この映画で一点だけ語られるべき点がある。
それは、主役の阿部清明を演じた野村萬斎が、なかなかちょっとしたものだったということだ。
今回の野村萬斎は、かなりの当たり役であった。
顔つきや所作はいかにも平安貴族らしく、さすが伝統芸能のプロフェッショナルである。
特にすぐれていたのは、彼の陰陽術をとなえる際のささやきである。
これが非常に妖艶ですばらしかった。
また、陰陽術を使うときの指の仕草もきれいで、女性はうっとりするのだろうなあと思った。
対して酷いのは源博雅なる人物を演じた伊藤英明である。
野村萬斎と比べると、どうしようもなく大根なのである。
こういった役は妻夫木君あたりが適役であろう。
★★★☆☆
駿河シカヲ
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駿河シカヲ & マダム葵
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非公開
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自己紹介:
<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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