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駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。 コメントやリンクはいつでも大歓迎でお待ちしております!
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2009.03.12,Thu
お疲れ様で御座います。
駿河シカヲで御座います。
ぼくは眠いのです。
しかし、プライベートタイムが惜しいのです。
今回観たのは、三枝健起監督「オリヲン座からの招待状」です。

<公式HP>
http://www.orionza-movie.jp/

<作品解説・詳細>
オリヲン座からの招待状 - goo 映画

町の映画館・オリヲン座は、毎日、たくさんの人で賑わっていた。経営しているのは映写技師の豊田松蔵と妻・トヨだ。ある日、一人の青年が映画館にやってきた。映画を観たくて仕方がないが、お金がない。トヨはその青年を「途中からだから」と言って入れてやった。上映が終ると、その青年、留吉は松蔵にここで働かせてくれと頼み込む。留吉は熱心に働き、映写技師となる。しかし、松蔵が急死してから、映画館は段々寂れるように…。

“泣ける作家”として国民的人気の浅田次郎原作の「鉄道員」に収められた短編小説を『MISTY』の三枝健起監督が映画化。昭和30年代の映画黄金時代から、映画が斜陽になり、現代に至るまで、亡き夫から受け継いだ映画館、オリヲン座を守る妻と映写技師の純愛を描く。昭和30年代を描いた映画がヒットしているが、湿り気のある映像は、まさに昭和そのものだ。劇中、上映されている映画として『無法松の一生』『二十四の瞳』『ひめゆりの塔』など、名作の映像が流れるなど、和製『ニューシネマ・パラダイス』と言ったところ。主演の宮沢りえが『たそがれ清兵衛』、『花よりもなほ』に続き、愛する男性を陰で支える献身的な女性を好演している。

<レビュー>
録画して観た。
goo映画の解説にもあるが、浅田次郎という輩は「泣ける作家」として知られているようだ。
しかしこんなインチキ野郎の書いた話に泣ける訳もなかろう。
「鉄道員」ほど醜悪な映画ではないが、浅田何某の原作で本当に泣かせようと思っているのか、思っているならそれは直情的な単細胞の持ち主による極めて傲慢な暴力行為なのである。

とりあえず浅田何某のことは忘れよう。
余計な触れ込みも置いておこう。
映画として最も不満なのは、何故加瀬亮と宮沢りえに老人のメイクをさせぬのだ。
何故老人になった二人に代役を使うのだ。
加瀬亮の代役となった原田芳雄は名優である。だがそんなことはどうでもよろしい。
映画なんてしょせんインチキなんだから、若い俳優でも老けメイクをさせれば良いのだ。
そのぐらいの覚悟でやれと言いたい。
主役が老人になったからといって老人を使うのは、傲慢である。強権的である。
臭いものには蓋をしろという根性が気に入らぬ。
まじめにインチキをやれ。
そもそもインチキであること自体を分かっていないのだろうか。
制作陣は何を考えておるのだ。

言い過ぎた。
悪かった。

「ALWAYS三丁目の夕日」と同じく、昔を懐かしんで昭和ノスタルジーに癒されましょう路線の映画である。
ぼくは「ALWAYS三丁目の夕日」はどちらかと言えば擁護している。
だが、こちらはあんまりよろしくないと思う。
何故「ALWAYS三丁目の夕日」に惹かれるのかというと、あれはよく考えたらおかしな映画だからである。
あんな東京はありえない。まったくリアルじゃない。そこが良い。
VFXを過剰に取り入れて昭和を無理矢理再現させた結果、実はどこにもありそうにない異空間になってしまっているのである。
意図的ではないのかもしれないが、擬似的に、つまり嘘のノスタルジーを感じさせてしまう底意地の悪さというものが感じられて良いなあと思うのだ。
しかし、「オリヲン座からの招待状」の頭の悪さは如何ともし難い。
くだらない、意味のない、二番煎じはやめたまえ。もっと発展的に二番煎じをやりたまえ。
全て失敗しているよ。

言い過ぎた。
悪かった。

俳優は良い。
田口トモロヲは素晴らしかった。

★★★☆☆
駿河シカヲ
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駿河シカヲ & マダム葵
性別:
非公開
職業:
ひたすらに映画
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映画
自己紹介:
<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。

<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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