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駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。 コメントやリンクはいつでも大歓迎でお待ちしております!
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2009.02.10,Tue

こんにちは。またはこんばんは。またはおはようございます。
駿河シカヲです。
今回はダーティハリー3です。

<作品解説・あらすじ>
ダーティハリー3(1976) - goo 映画
『ダーティハリー』シリーズ第3作目。サンフランシスコの行動派刑事、ハリー・キャラハンを主人公にしたアクション映画。製作はロバート・デイリー、監督はイーストウッドの監督・主演作の助監督を勤めた新人ジェームズ・ファーゴ、脚本は「タワーリング・インフェルノ」のスターリング・シリファントとディーン・リスナー、撮影はチャールズ・ショート、音楽はジェリー・フィールディング、編集はフェリーズ・ウェブスター、美術はアレン・E・スミスが各々担当。出演はクリント・イーストウッド、ハリー・ガーディノ、ブラッドフォード・ディルマン、タイン・デイリー、ジョン・ミッチャム、デヴァレン・ブックウォルター、アルバート・ポップウェルなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。デラックスカラー、パナビジョン。1976年作品。

※ストーリーの結末が記載されているので注意!
サンフランシスコ市警殺人課のハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、相棒のフランク(ジョン・ミッチャム)と市内をパトロール中、酒屋に押し入った強盗事件に駆り出された。現場に直行したハリーは強盗一味の要求の一つである車に乗るやいなや、そのまま店の中に突っ込み、慌てふためいている犯人たちにハリーの愛銃マグナム44を見舞った。ところが、ハリーの事件処理の仕方が乱暴だということで刑事課長(ブラッドフォード・ディルマン)に怒鳴られ、人事課に配属されてしまった。そんなある日、ボビー・マックスウェル(デヴァレン・ブックウォルター)をリーダーとする若い過激派グループが、陸軍の兵器庫に押し入り、ダイナマイト、自動小銃、新型バズーカ砲を盗み出した。しかも、パトロール中に異常に気付いたフランクに重傷を負わせ、そのまま逃走した。フランクを病院に見舞ったハリーは、息を引き取る寸前まで、犯人たちの逮捕を頼んでいったフランクの姿に、犯人たちへの激しい怒りを燃やすのだった。殺人課に戻ったハリーのフランクに替わる相棒として、刑事に昇進したばかりの女性、ムーアが付けられた。過激派の行動は意外に早く開始された。それも、警察署のトイレが爆破されたのだ。その直後、ハリーは不審な黒人を発見、大追跡の後に、ムーアの協力も得て逮捕した。黒人の過激派が絡んでいるとにらんだハリーは、スラムの指導者ムスターファの棲家へ乗り込んだが、彼は事件に無関係であることが判った。だが、ハリーが帰った後、刑事課長が指揮する警察隊が、ムスターファを首謀者として逮捕。この迅速な犯人逮捕によって、ハリーとムーア、そして刑事課長は、市長から表彰されることになったが、ムスターファが主犯でないと確信しているハリーは、表彰されるのを拒否し、課長に警察手帖を渡すと、会場を去り、独自の調査を開始した。しばらくして、過激派グループは、白昼、市長を誘拐し、莫大な活動資金を要求した。何の手がかりも得られぬまま、捜査にあせりを感じてきたハリーに、彼のおかげで釈放されたムスターファが、犯人たちの情報を提供した。ムスターファによると、犯人は、ベトナム帰りの殺人狂ボビー・マックスウェルをリーダーとする過激派グループで、彼らは今、その昔、アル・カポネも送り込まれ、脱獄不可能の刑務所として恐れられた〈アルカトラス刑務所〉の廃墟にたてこもっている、というのだ。ハリーは早速、ムーア刑事とともに、市長救出と、犯人逮捕のために〈アルカトラス〉へ乗り込んだ。過激派グループとの激しい銃撃戦が始まり、ハリーは、1人、2人と殺していき、その間に、ムーアは、市長を無事救出に成功した。そして、ついにハリーはボビーを追いつめたと思った瞬間、ムーアと市長が飛び出し、ムーアはボビーに射殺されてしまった。ボビーは市長を人質に、島の海岸添いに建てられた塔に登った。ムーアの死に怒りが爆発したハリーは、ボビーが落としていったバズーカ砲を塔へ向けて構えた。バズーカ砲を向けられていると知ったボビーは、恐ろしさのあまり、市長を塔の途中で離し、屋上で泣き叫んだ。瞬間、ハリーのバズーカ砲が火を吹き、ボビーもろとも、塔の上半分が吹っ飛んだ……。(ワーナー映画配給1時間37分)

<レビュー>
パート3もラストは苦々しいけれども、全体的に深みがないというか、薄っぺらい印象がある。
おそらく犯人がしょっぱいからであろう。
1のスコルピオ、2の白バイ警官部隊のようなインパクトが無いのである。
それから、作品のテーマがしょっぱいというのもあるだろう。
女性の社会進出がどうのこうのみたいなテーマである。
だが、テーマ云々に関しては日頃からそんなものは崇高だろうがしょっぱかろうがどうだっていいと思っているので、この際無視する。
なんといっても不満なのはラストの犯人のやっつけ方である。
せっかくの44マグナムを使わず、バズーカ砲でドカーンとやって終わりという殺し方はキャラハン刑事でなくとも出来るのだ。
といいつつも、同じく44マグナムをとどめに使わなかったパート5での犯人の死に方は好きである。
なぜなら死に方がむごたらしいからだ。
アホみたいな殺し方なのだが、ちゃんと殺された姿もアホみたいになっていて素晴らしい。
まあそのへんはパート5のときに取り上げよう。
だからそう、なにが言いたいかというと、バズーカ砲で吹っ飛ばされた犯人のむごたらしい死体ぐらい映せって話だ。
ぼくは酷いことを言っているだろうか。
惨殺された人間の惨殺死体は映画ではちゃんと映すべきなのだ。
だって、キャラハンは実際に、敵にバズーカ砲をぶっ飛ばしたんだぜ。
あんなもの絶対よけられないぜ。
酷い殺しかただぜ。
酷いやり方で殺されたら、そのときはちゃんと、こんな風になりますよっていう死体を見せるべきだぜ。
そのほうが倫理的だぜ。

毎回登場するキャラハンのパートナーは、必ず殉職するか大怪我を負う。
必ずである。
本作では初の女性刑事のパートナーなのだが、
女性にも関わらず、ちゃんと殺された。
この辺の冷徹な哲学は良いと思う。
ダーティハリーは格好良いが絶対に関わりたくない、どの作品にもそう思わせるような哲学が根底にある。

★★★☆☆

駿河シカヲ

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<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。

<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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