どうもお久しぶりです。駿河シカヲです。
本当にお久しぶりです。
正直なところ、面倒くさくなって投げ出していました。
見た映画すべてレビューするのは性格上無理です。
ごめんなちゃい。
とりあえず、松本人志監督『しんぼる』を。
<作品解説・詳細>
メキシコのとある町。妻子と父と暮らすプロレスラー“エスカルゴマン”は、いつもと変わらぬ朝を迎えていた。しかしその日、妻は彼の様子がいつもとは違うことを感じていた。それは今日の対戦相手が、若くて過激なレスラーだということだけでなく、何かが起こりそうな妙な胸騒ぎを感じていたからだった。一方、奇妙な水玉のパジャマを着た男は、目を覚ますと四方を白い壁に囲まれた部屋に閉じ込められていた。ここがどこなのか、どうして連れてこられたのか…。見当もつかないまま、とりあえず出口を探し始めた彼は、壁に“あるもの”を見つけ…!?
初監督作『大日本人』(07)から2年。松本人志、注目の長編監督作品第2弾が完成した。カンヌ国際映画祭の監督週間で公開され、今年に入ってアメリカで劇場公開されるなど、海外からも熱い注目を浴びた前作。カンヌに足を運び、現地の反応を肌で感じた松本は、最新作では日本語のわからない観客の存在をより強く意識した様子。セリフの応酬ではなく、ほぼ唯一の出演者である松本の表情や動き、さらに“超”日本的なモチーフを登場させるなど、直感的に笑わせる内容になっている。しかしその笑いは、シュールで無邪気で、時にシニカルな松本ワールド全開! この日本が誇る“お笑い”センスが、世界にどう受け取られるのかも気になるところだ。
<レビュー>
今回は世界を意識した笑いを表現したかったようです。
しかし、はっきり言って、というか松ちゃんファンのほとんどが思っていると思うが、
彼の笑いが世界に通じるわけがない。
というと語弊がありますね。それは悪い意味じゃないのです。
それに、ぼくは松本人志の笑いが一番面白いと思っているし、一番好きだ。
「笑い」というのはローカルであればあるほど笑える、ということをどこかで聞いたことがある。
つまり、ごく親しい友人内での狭い狭い共通理解のうえでしか成り立たない笑いこそが最も笑えるのである。
「俺達にしかわからない」感じってあるでしょう。ある種の差別的な意識も作用しているはずなのです。
で、松本人志の面白さというのは、極めてローカルな部分にあると思うのだ。
だから本当は人気があってはならない存在なのだが、才能がケタ違いなのと、浜ちゃんのツッコミの分かりやすさでもって日本の笑いのトップに君臨していると思うのです。
だからよくて日本まででしょう。
特に、言い方で笑わせる部分は、捨てなければならない。
松ちゃんの「言い方の面白さ」は絶対に世界に伝わりませんよ残念ながら。
あと、誰も作ったことがないような、斬新な作品を作りたい、という気概は半端じゃないほど感じる、それはこの映画で最も買いたい部分なのだが、しかしながらその試みは失敗だったでしょう。
かなり駄目だったと思います。
特に後半はかなりクソだと思います。
ラストなんて残念極まりないですよ。
まあネタバレは避けたいのでこれ以上言いませんが。
ライムスターの宇多丸さんが、ウィークエンドシャッフルというラジオのシネマハスラーというコーナーにて、非常に的確な批評をしております。
ポッドキャストで聴けますので、是非そちらを。
言いたいことは宇多丸さんが代わりにほとんど喋ってくれています。
ちなみに「20世紀少年」のほうはほぼ99%同じ意見です。
まあ、しかし、次回作も映画館で観ますよ。
それだけの価値があるってことは間違いないです。
そういう意味では素晴らしい作家なんだと思います。
★★★★☆
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。