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駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。 コメントやリンクはいつでも大歓迎でお待ちしております!
2025.05.14,Wed
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2009.05.02,Sat
駿河シカヲです。
マダムとともに、フランク・ロッダム監督の「さらば青春の光」を観ました。

<作品解説・詳細>
さらば青春の光(1979) - goo 映画
英国のロック・グループ“ザ・フー"が73年に発表したLP“四重人格"を基に若者たちの暴走、愛、挫折などを描く青春映画。製作総指揮はデイヴィッド・ギデオン・トムソン、製作はロイ・ベアードとビル・カービシュリー、監督はフランク・ロダム、脚本はデイヴ・ハンフェリーズとマーティン・スチルマンとフランク・ロダム、撮影はブライアン・テュファノ、音楽はロジャー・ダルトリーとジョン・エントウィスルとピート・タウンゼンドが各々担当。出演はフィル・ダニエルス、レスリー・アッシュ、スティング、フィリップ・デイヴィス、マーク・ウィンゲットなど

派手なデコレーションをしたスクーターに乗った若者たちが集まり、それぞれキマッた服に身を包み降り立った。細身のアイビー・スーツにネクタイを締め、米軍放出のロング・コートを無造作にはおっている彼らは、自分たちのことを“モッズ"と呼んでいた。ジミー(フィル・ダニエルス)は、広告代理店のメイル・ボーイをしている。仕事はつまらないが、給料は悪くないので、洋服代と散髪代とクスリ代には困らない。会社がひけるとジミーは、モッズの溜り場のクラブに行き、夜中をそこで過ごした。そのクラブには、絶えずロックの音楽が流れ、デイヴ(マーク・ウィンゲット)、チョーキー(フィリップ・デイヴィス)らが集まっていた。ジミーはその店で見つけた娘ステフ(レスリー・アッシュ)に関心を寄せていた。モッズの間では、ロッカーズとの対決の話題でここのところもちきりだった。リーゼントの髪をグリースで固め、汚ない皮の上下でオートバイを乗り回しているこの“ロッカーズ"とは、お互いに軽蔑し合う仲で、ことあるごとに衝突していたのだ。次の週末には、“ブライトン・ビーチ"で勝負をつけることになっておりジミーはスーツを新調し、クスリを大量に手に入れ、その日の来るのを待った。いよいよ、決闘の日が近づき、ブライトン・ビーチに集まるモッズとロッカーズ。ステフも来ている。しかし、彼女はクロームの銀ピカのスクーターでキメているエース(スティング)に夢中のようだ。翌朝海岸通りをシュプレヒコールで歩くモッズとロッカーズの乱闘がはじまった。しかし、その決着がつかぬうちに、警官隊が出動した。ジミーとステフは狭い路地に逃げこみ、そこで2人は体を合わせた。留置場で一夜を明かし、戻って来たジミーは、母親から家を出るように言われ会社もクビになってしまった。ものにしたと思ったステフも今はデイヴの恋人になっていた。むなしいままに一人スクーターを走らすジミーは、いつのまにかブライトン海岸に来ていた。モッズの矯声の消えたカフェに坐り、浜辺にうずくまるジミー。ロッカーズとの衝突の日が嘘のように、そこは色褪せてみえた。海岸通りを歩くジミーの眼にクロームの銀ピカのマシーンが映った。それはエースのスクーターだった。一緒に警官と闘い捕まり、裁判に立ったエース。しかし、懐かしさに歩み寄るジミーの目の前に現われたエースの姿は、イソイソと働いているベル・ボーイであった。モッズのスーパー・スターのみじめな姿をそこに見たジミーは、完全にすべてが過去のものになったことを感じた。エースのスクーターを奪うと、ジミーはドーバー海峡の壁面の断崖を走った。彼は思いつめた表情で何か叫ぶと力いっぱいアクセルをふかすのだった。

<レビュー>
さらば青春の光って言ったら、ぼくの中ではやっぱ布袋さんですよ。
布袋さんの暑苦しいボーカルを思い出します。

大学時代ぼくは軽音楽サークルにおりまして、一部の先輩がモッズの格好をしておりました。
当然べスパに乗っていました。

で、この映画はモッズの話です。
こいつらはただの馬鹿です。チンピラです。ロクデナシです。

モッズはロッカーズと抗争します。
アホです。

この二つのグループがブライトンに集結して大乱闘になります。
物凄い人数です。暇な奴等です。いい迷惑です。興奮します。

みなさん、何はともあれ、ブライトン・ビーチの大暴動は必見です。
人がうじゃうじゃいて、そいつらがワーワーやり合うだけで、映画として面白いということが分かります。

主人公ジミーは最後死んでおりません。
このあと最初のスクーターを落として海岸を歩くシーンにつながっている、ということです。

We Are MODsの大合唱でふと思いました。
We Are REDsの大合唱はこれからパクったんですかね。多分そうですね。いやどうだろう。

若者は挫折する生き物なのでしょう。
若者の挫折を描いたこの作品を観て、痛々しさを感じないのは何故だろう。

ただし、若いということが惨めだというのは、
まあそうなんだろうなあと思います。

ファッションはキメすぎていて軽薄な印象だし、喜怒哀楽すべてが怒に向かっていて、苛立ちをコントロールできないサマは身につまされないわけでもない。何もかもかっこ悪すぎます。

お洒落な雰囲気を楽しむ見方もあります。
まあそれでもいいんでしょう。

モッズ達の憧れであるエース役のスティングはそんなにカッコいいのでしょうか。
正直良く分かりませんでした。

エースがホテルのベルボーイの仕事をしていることを知って、
それに幻滅した主人公ジミーはあろうことかエースのバイクを奪って疾走します。アホです。

金がなきゃ、お洒落なんてできないからね。
ジミーは本当にアホです。

挙句の果てにジミーは死ぬこともできず、エースのバイクを崖から海に放ります。
アホのスパイラルです。

良くも悪くも、
印象的な映画です。

★★★★☆

駿河シカヲ

 

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HN:
駿河シカヲ & マダム葵
性別:
非公開
職業:
ひたすらに映画
趣味:
映画
自己紹介:
<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。

<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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