ウディ・アレンの代表作の一つ、「アニー・ホール」を鑑賞。
<作品解説・詳細>
アニー・ホール(1977) - goo 映画
大都会ニューヨークに生きる男と女の出会いと別れをコミカルに描くラブ・ストーリー。製作総指揮はロバート・グリーンハット、製作はチャールズ・H・ジョフィ、監督は「スリーパー」のウディ・アレン、脚本はウディ・アレンとマーシャル・ブリックマン、撮影はゴードン・ウィリスが各々担当。出演はウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、キャロル・ケイン、ポール・サイモン、ジャネット・マーゴリンなど。
ニューヨークとは限らない。大都会とは少々変わり者でも生きていける所だ。山の手に住むユダヤ系のアルビー(W・アレン)もそんな1人。彼はTVやナイトクラブのトークショーで稼ぐ漫談芸人。歳の頃は40、離婚歴1回のド近眼メガネ人間だ。そんな風采の上がらない小男の彼だが、なぜか女の子には人気がいい。彼の周りにはいつも女の子がウロチョロ。そんな彼がある日、友人のTVディレクターのロブ(T・ロバーツ)達とテニスに行って、1人の美人と出会った。会話もユニークな彼女の名は、アニー(D・キートン)。どこか屈託のない童女の雰囲気の彼女に出会ってからアルビーが変わった。アニーとのデートが日課の一つになったのだ。2人が同棲生活に入ったのはそれから間もなく。お互いにのぼせあがっていた2人も時がたつにつれて、お互いのアラが目についてきた。アルビーの周りには、あいかわらずTV局の女ロビン(J・マーゴリン)や、アリソン(C・ケーン)がいて、アニーは気になり、アルビーもアニーのつかみどころのない生き方がわからない。ましてアルビーは、男の独占欲にめざめてきたのだ。行きづまった2人の関係。2人は精神分析医の所に行き、2人の溝は埋まったかに見えた。だがそんなある日、アニーがいつものようにクラブで歌っていると、プロ歌手トニー(P・サイモン)が彼女の歌をほめ、カリフォルニアにくるようにすすめる。彼女は有頂天になり、精神状態も全快へとむかったが、アルビーはまだダメ。彼はアニーとトニー、果てはロブの仲まで疑い出したのだ。もうこうなってはおしまいだ。2人は別居を決意し、アニーはカリフォルニアに飛んで行った。一方、残されたアルビーを襲う寂寥感。アニーの後を追い、カリフォルニアに行き、やり直そうとアニーに迫るアルビーだったが、今のアニーは歌手としての成功の方が気になっていた--。
<レビュー>
一般的に名作と呼ばれているものを貶すのは非常に難しい。
この作品は、だいたい誰が見ても面白いと思うだろうし、ウディ・アレンって才能あるんだろうなあと思うだろうし、アイデアがいちいち気が利いてちょっとしたものだなあと思うだろう(観客に話しかけるのはゴダールですね)。
ぼくも当然そう思ったのだけれども、なぜか評価する気になれない。
ただただ、気に入らないということです。
申し訳ないです。
映画の中でシリアスに、本気でふざけている姿勢は間違いなく素晴らしいと思うのです。
精神科に10年以上通い続けているニューヨーカーの放つ自虐的なギャグは痛々しくも軽快で、なおかつ哲学的な領域に及んでいる。
誰彼かまわず見るものすべてを皮肉り、インテリな自分を皮肉り、世界を皮肉り、恋愛そのものだけは肯定する愚直さは惹かれるべき部分だ。
でも、映画として、もっと素直に感動に直結できる何かを感じなかったみたいです。僕はね。
あと、あんまり言いたくないんだけど、この主人公のような人間は面倒くさいから友達にはなりたくないですね。
面倒くさいですよね。
頭の良い奴に皮肉ばかり言われたら嫌な気分にもなりますよ。
本当はこういう純粋さ、愚直さを人として褒めるべきなんだろうけど。
こういう言い方は卑怯ですけれども、僕なんかは馬鹿ですからね。
太刀打ちできないんですよね。
頭の回転も遅いしボキャブラリーも少ないし。
まあ、どうでもいいけれども。
クリストファー・ウォーケンが出ています。
★★★☆☆
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。
<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。