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駿河シカヲとマダム葵による映画レビュー、書評、対談、コラム等のブログであります。 コメントやリンクはいつでも大歓迎でお待ちしております!
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2009.11.26,Thu

駿河シカヲですこんばんは。
周防正行監督『シコふんじゃった。』を観ました。

<解説・あらすじ>
シコふんじゃった。(1992) - goo 映画
 

ひょんな事から大学の相撲部に入ることになった大学生の奮闘をコミカルに描いた異色相撲コメディ。脚本・監督は「ファンシイダンス」の周防正行。撮影は「風、スローダウン」の栢野直樹がそれぞれ担当。

キリスト教系の教立大学4年の秋平は、父親のコネで就職も決まり、残りわずかな大学生活を思いっきりエンジョイしていた。ある日、卒論指導教授の穴山に呼び出される秋平。授業に一度も出席したことのなかった秋平は、穴山から卒業と引き換えに、彼が顧問をしている相撲部の試合に出るよう頼まれ、仕方なく引き受けてしまう。ところがその相撲部の部員は8年生の青木ひとりだけ。相撲を心から愛しているものの一度も試合に勝ったことがない。やがて秋平と同じようにデブのクリスチャン田中と、秋平の弟・春雄が入部。さらに春雄に思いを寄せるデブ女の正子がマネージャーとして参加。このメンバーで何とか団体戦に出場するが惨敗。秋平は思わず「今度こそ勝ってやる!」とOB達に宣言。こうして3カ月後のリーグ戦を目指すことになってしまう。そんな秋平らを見守る名誉マネージャーの夏子。それにイギリスからの留学生スマイリーも加わるが、人前でお尻をさらけ出すことを拒むスマイリーは、まわしの下にタイツをはく始末。名門相撲部復活をかけて厳しい練習の毎日が続く。そして夏合宿を経て、ようやくリーグ戦出場。秋平らは何とか勝ち進んでいくがやや苦戦気味。スマイリーも彼らの奮闘する姿に圧倒され、ようやくタイツをはぎ取り試合に出場。教立大学相撲部は優勝するのだった。そして、部員はそれぞれの道を歩み、いつしか相撲を心から愛するようになった秋平は、ひとり相撲部に残る決意を固めるのだった。

<レビュー>
日本映画って素晴らしいと思うことがある。
この作品もそう思えました。
後から考えると、非常にレベルの高い作品でした。

ぼくは周防監督の作品はそこまで好きだと思ったことはないのだけど、
『シコふんじゃった。』は好きです。
『Shall We ダンス?』より笑えます。そして好感がもてます。

なんだっけ、あのシンクロナイズドスイミングの糞映画がありますね。
いわばあれと同じストーリーですわ。
けれどあれよりずっとマシです。
いちいち大袈裟なんだけど、いやらしい大袈裟じゃないんですね。
押さえる部分と、抑える部分をわきまえる。
青春モノにはそれが特に必要とされるのです。
この作品にはそれが出来ている。
そこがあのシンクロの映画との違いです。

部員役がみな良い。
まず何と言っても竹中直人ですね。
ああいう年をとった大学八年生っていますよねえ。
サークルとかにねえ。
まあ、以前のオレなんですけど。

そして、モッくんの弟役の人が素晴らしかった。
台詞の棒読み加減、
アレはまさに小津映画ですね。
(そういえば明らかに小津へのオマージュと思われる撮り方もあったりしました)

相撲を淡々と撮っているのがいい。
技巧的な演出を必要としなくても、映画は撮れるんです。
似たところで『ロボコン』を思い出しました。

ぼくは相撲のテレビ観戦が趣味でして、
生放送は仕事で見られないんですが、大相撲ダイジェストなんかでちゃんと取り組みはチェックしているのです。
で、そこそこ目の肥えた私に言わせると、
この映画、相撲をちゃんと撮っています。
技術的なところで意外にしっかりしています。

という風に、褒めまくったわけですが、
ただ、もっと何か頑張れば、
『稲中卓球部』の奇跡的な高みに到達できたんじゃないかと、
そんな風におもうのです。
惜しいです。
もしかしたら周防監督なら、稲中卓球部の実写版を作れるかも・・・?

★★★★☆
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<駿河シカヲ>
夜中の12時から3時にかけて映画を観ることが多い。
近所を自転車で疾走している姿をよく目撃されている。

<マダム葵>
短期間でもの凄い本数の映画を観たりする。
夕方の花街でそそくさと歩く後姿を目撃されることがある。
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